この記事は、
- 糖尿病性EDとはなにか?
- 糖尿病性EDはどのように改善すべきか?
について解説します。
糖尿病とは?
糖尿病は、他のしんどい病気を併発させやすいという意味で、厄介な病気です。
糖尿病には掛からないことをおすすめします。
糖尿病は血管の病気です
糖尿病は、おしっこから糖が出る病気と認識されがちですが、そうではありません。
体内の高血糖が続く状態を指します。(血液中のブドウ糖濃度が高い状態です)
尿に糖が出るのは、高血糖が続いた結果の話です。
高血糖が続くことで、血管や神経を痛めてしまいます。
結果的に、様々な合併症を起こします。
糖尿病性EDとは?
糖尿病性EDとは、糖尿病の人が発症するEDです。
そもそも、糖尿病の人は、EDを発生しやすいです。
糖尿病の人は、糖尿病じゃない人の「2~4倍の確率でEDになりやすい」と言われています。
糖尿病の人がEDになりやすいのは世界の常識
糖尿病の人がEDになりやすいのは世界の常識です。
日本性機能学会が監修している『ED診療ガイドライン』によると、糖尿病患者のED含有率は下記になります。
- 自己記入方式の調査→35~46%
- 直接面接方式の調査→36~65%
またEDを判定する『国際勃起機能スコア』では、
- 肥満の人のED率は、71~86%
となっています。
つまり、糖尿病の人はEDになりやすいです。
糖尿病でEDになる理由
勃起は通常、以下の4つが正常に機能して起こります。
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糖尿病になると、上記の4つがうまいこと機能しません。
それにより、糖尿病性EDを発症してしまいます。
例えば、糖尿病で血流が不十分になり、EDになる
糖尿病になると、血管が硬くなり、弾力性が失われます。
そうなると、性的な刺激を受けても血管が拡張されなかったり、ペニスの平滑筋が弛緩しにくくなったりします。
その結果、ペニスへの血液流入量が不十分で、満足いく勃起ができません。
神経伝達がうまくいかずにEDになることがある
糖尿病によって高血糖の状態が続くと、神経繊維が減少し、繊維密度が低下します。
その結果、神経内部が低酸素状態に陥ります。
神経内部が低酸素状態になると、ペニスの感覚が鈍くなったり、海綿体に分布する神経が障害を受けたりします。
こうなると、ペニスはなかなか勃ちません。
糖尿病の合併症によるED
糖尿病の人は、他の病気を併発しやすい傾向になります。
(併せて病気になることを合併症と言います)
糖尿病の主な合併症は下記です
など |
糖尿病の合併症で、EDになることがあります。
糖尿病の合併症によるEDの例「自律神経失調症の延長でのED」
糖尿病×自律神経失調症の延長で、EDになることがあります。
自律神経失調症の症状は、全身に影響します。
当然、泌尿器系・生殖器系へも影響します。
その結果生じるのがペニス系の病気です。
その中にEDも含まれます。
糖尿病×自律神経失調症の延長で発症するペニス系の病気
など |
その他合併症の延長でEDになることは多々ある
自律神経失調症以外にも、糖尿病の合併症がEDに関連することは明らかになっています。
以下の自覚症状がある人は、EDが重症化しやすいです。
以下の症状の人がある人はEDになりやすい
など |
糖尿病×EDになりやすい人
糖尿病の人は、全員EDになるわけではありません。
特に、以下の人がなりやすいです。
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逆に言えば、健康的な食事・睡眠・運動の取れているライフスタイルであれば、糖尿病でもEDになりにくいです。
糖尿病の人がEDを改善するには?
糖尿病は、完治が期待できません。
なので、糖尿病自体を治すための治療は不可です。
しかし、それ以上ひどくならないための治療は可能です。
糖尿病の治療を行う上で、EDの症状が軽減される場合があります。
①健康な体づくりを意識する
食事療法、運動療法、薬物療法を駆使して、糖尿病の改善を目指しましょう。
これらは健康な体を作るための手順です。
糖尿病の改善を目指す中で、血流が良くなり、神経障害を防ぐことが期待できます。
また、他の合併症の予防にもなります。
健康な体づくりこそ、糖尿病ED改善のためのファーストチョイスです。
②漢方精力剤を使う
糖尿病になって病院へ行くと、インスリンを内服したり、注射したりすることになります。
しかし、そうなるとほとんど勃起しなくなってしまいます。
「射精している感覚はあるけど精液が出ない」という人がいるほどです。
そのような人は、インスリン以外の方法で血糖値を正常に維持する必要があります。
その役割にピッタリなのが、「漢方精力剤」です。
漢方精力剤は、漢方で構成されています。
血管に不自然な作用を与えません。
天然のもので体を変えていけるので安全です。
糖尿病性EDについて、社会に希望すること
糖尿病の人がEDになりやすいという事実は、社会的な認知度がまだまだ低いです。
実際、ある研究報告では、「医師は糖尿病EDへの関心が低い」という見解が示されています。
その結果、糖尿病性EDの患者に対する適切な処置がなされていません。
「糖尿病とEDを考える会」の全国調査では、
ED患者の32%がED薬物療法の希望を持っている一方で、
多くのED患者が「EDは加齢現象で仕方がない」と諦めていると報告されています。
糖尿病性EDは、たしかに改善が難しいです。
しかし、希望を捨てるべき病気ではありません。
- ドクターがより糖尿病EDに関心を持つこと
- 社会的にもっと認知されること
で、糖尿病性EDの人への関心が深まった社会がやってきます。
最後に
糖尿病性EDについて見てきました。
厄介な病気であることがわかります。
元を辿れば、糖尿病が悩みを拡散させていることがわかります。
糖尿病にならないためには、または糖尿病を少しでも改善していくには、健康な生活習慣が必要です。
暴飲暴食したり、ダラダラせずに、日々過ごしていきましょう^^